忘れる人

なんというか。私はとても忘れやすい人です。 加えて色々な事に鈍いですし、疎いです。 忘れるというか、丸暗記が苦手なのかもしれません。 電話番号は実家以外覚えてないし、夏に変えた新しい携帯の番号も未だに暗唱できません。 お金を貸しても貸した事すら忘れ、お金を借りても借りた事すら忘れます。 他人の誕生日はまず覚えていないし、初対面の人の名前なんてほとんど覚えていません。 女の子が髪を切ったって気づかないし、誰かと誰かがつき合ってるとかも誰かに言われるまで気付きませんでした。 それくらい鈍いし、疎いし、忘れる人なのです。 その原因は身体的にも精神的にもあると思います。 身体的には耳と目が弱い事です。 精神的には興味ない事にはとことん無関心な事です。 肝心な事や絶好の機会を見逃したり聞き逃したりしがちですが、見たくない事や聞きたくない事を認知せずに済むという利点もあります。

ただ忘れるという事については意図的にそうしている部分もあります。 それは数学の勉強中に思ったのですが、いわゆる高校までの勉強は大いなるカンニングの連続だと思ったのです。つまり考えるよりも暗記してそれを正確な箇所に書く。その繰り返し。 最初の基礎の勉強なら良いと思いますが、特に数学の応用問題になるとコレでは通じないと思いました。否、学校では通じるのですよ。問題を覚えて、解法を覚えて、答えを覚えて。学校のテストなんて参考書に載っている問題がそのまま出たり、適当に数値いじってるだけですから。そういう暗記する勉強で点数は取れるのです。なんだかなぁ。 従って高校生の私は参考書はそんなに解きませんでしたし、解いたとしても忘れました。答えを忘れます。解法も忘れます。問題も忘れます。言い方を変えると、問題をぱっと見て解法を構築して答えを導き出すのが快感となってしまっては、そりゃ努めて問題や答えを忘れるようになりますよ。あと複雑な公式も覚えていません。三倍角の公式とか試験中に机の片隅にカリカリ導いたりしています。これは理系の人に多いみたいです。忘れるというより、意図的に覚えない。 少し話がそれましたが、忘れる事に関して、Googleとかで検索しやすくなったりしたおかげでますます忘れやすくなったと思います。覚えているのは検索キーワードだけ。そして、求めていたWEBがキャッシュにすら残ってなかったり墓穴を掘るわけです。 「調べりゃわかるよ」「計算すりゃ答えでるよ」近年、このスタンスで生きてきたのですが(それはそれで突拍子のない事を思いついたりする利点もありますが)、最近はその調査や計算の時間がもったいないなぁと思っています。博学の人や暗算できる人が羨ましいですわ。