図書券

僕は「自由に使っていいよ」と言われたお金を持っている。 でも、そのお金は本しか買えない。 いざ、何を買おうか考えても、本屋をうろついても、何も買えない。 目の前に真っ白な画用紙を広げられて「何でも描いていいよ」と言われた状況に似ている。 僕はペンを片手にひたすら考えているだけだ。 小説も買いたいし、文芸批評や自然科学系の論評も欲しいし、デザイン関係の本も欲しい。サブカルチャーも面白そうだ。 でも、ハズレを買ってしまうかもしれないから、目星をつけて図書館で借りて読んで、それから本当に欲しいと思う本を買おうか。それか、図書館にも置いてないような本を買おうか。 昨日はそんなことを悩んでた。