雪が積もった
関東にきてから記憶にないくらい2週続けて雪が積りました。雪国出身者的には雪が積もる光景は見慣れてはいるものの、2月14日の積り方にはちょっとびっくりしました。
その日は深夜まで仕事でタクシーで帰宅したのですが、終始スリップしており、死の恐怖を時折感じつつ、どうにかこうにか帰宅しました。自宅周辺は十数センチほど既に積もっておりちょっと幻想的な雰囲気でした。家に着くとちょうどオリンピックのフィギュアスケートが中継されており、そのまま金メダル獲得まで見届けて、妙なテンションで朝を迎えました。その日はそこから気温がぐんぐんあがり、1周間前の時よりも雪解けが早かった気がします。とはいえ一度に解けてしまえる量でもないため、マンション周辺の雪かきは手伝えませんでしたが、午後になって地区境にある橋の上だけでも雪かきしました。ボランティア精神という崇高なものでもなく、なんとなく憤りを発端としており、1周間前もそうでしたが、業を煮やして行動に移った次第です。
実家の方もかなり積もったらしく親の世代も経験がないくらいだったとか。幸い大事には至っていないので良かったです。
諸々含めて気になった点は下記の通り。
- 雪道で自転車とかバイク乗るのはなんなのかと
常識といえるか分かりませんが、自分が生まれ育った環境では、雪が積もった状態の道では自転車は乗りません。危なすぎます。よっぽど元気のある若者が乗るくらい。東京の人はそれもなぜかお年寄りが自転車に乗っている印象がありました。あと、ノーマルタイヤの車は勘弁して欲しいです。スタットレスにしないならせめてチェーンを巻いて欲しかったです。
- 雪道の歩き方
いわゆるペンギン歩きで良いと思います。靴との接地面をなるべく多くして重心をスムーズに移動するのがコツだと思います。あと、絶対にすべらない歩き方は無いと思います。ペンギン歩きしてもやっぱり滑る時は滑るんです。滑って転ばないように転ばないようにすることが重要で、更には転んだ時に上手に転ぶことが重要だと思います。
- 雪かきの仕方
ところで、雪かきの際、雪の置き場が議論になっていましたが、車道と歩道の間で良いと思います。
- 雪かきのボランティアは気をつけて
豪雪地帯の雪かきは簡単に命を落としかねないので、軽々しく集まって「ボランティアしようぜ」ってならないで欲しいなと思いました。例えば今回のような積り方だと、地面の状況が分からなくなってしまいます。浸水被害の時も同様ですが、例えば用水路に落ちてしまったりとか、深い溝にはまって生き埋めになったりだとか、まぁまぁあり得るわけです。
もやもやが多い数日でしたが、今後しばらくこういうった事態が続かないと、今回経験したノウハウはたぶん受け継がれないんだろうなぁと思うと若干残念です。もっと北国で生活した人にとっては「まぁまぁ積もったかなぁ」というレベルだったそうなので、どこかの土地にはそれなりのノウハウは受け継がれていると思います。それこそ例えば鉄道関係でいえばJR北海道の意見を聞いたり、人を招いたり、今後は協力体制を作っておくなりできることがあると思います。特に東横線の衝突事故は徐行が徹底できていれば防げたはずです。
「北から目線」などと揶揄されますけど、長年受け継がれていた知恵は確かなものですから、知恵を持っている人は持たざる者をバカにするのではなく(内心愚痴ってもいいと思うけど)粛々と知恵を還元し、社会も素直にそれを受け入れることができれば、もうちょっと社会全体にメリットが行き渡るんじゃないかなぁと思いました。とりわけ雪についてはゲリラ豪雨よりは予見しやすいものですし、準備や心構えがもうちょっと出来ていれば、極端な話、今回の大雪で怪我や亡くなった方がいらっしゃいますけど、そういった不幸も軽減できたのではないかと思います。